Discussion

滋賀の建設現場を動かす男たちのホンネ座談会

滋賀の建設現場を動かす男たちのホンネ座談会

はじめに

今回は、レントリー滋賀で働く5名の皆さんに集まっていただき、ホンネで語り合う座談会を開催。会社の雰囲気や仕事のやりがいをリアルに感じていただくため、ざっくばらんなトークを繰り広げてもらいました。

「アタッチメント」と聞いてピンとくる人は少ないかもしれません。しかし、彼らが扱うアタッチメントは、建設機械の先端に装着され、建物の解体や道路の整備、災害復旧など、さまざまな現場で活躍する重要なパーツです。そんな専門的な仕事の裏側や、会社の意外な一面、そしてこれからの展望について、熱く語り合った5人の対談を、ぜひご覧ください。

座談会メンバー

左から 奥村さん、山中所長、木村所長、木村社長、木村専務、菅河さん

この会社を選んだ理由、働き始めて感じたこと

司会(木村専務)
「この会社を選んだ理由と、実際に働いてみてどう感じたか?」というテーマで、まずはベテランの山中所長からお願いします!
山中所長
元々は全然違う、不安定な仕事をしていたんです。なので、まず「定職に就きたい」という思いが一番でした。この業界は全くの未経験だったんですけど、ご縁があって面接してもらって、採用されて。
前職は現場作業がメインだったから、お客さんとの関係性を築いたり、信用を大切にするような仕事は初めてで、最初は本当に苦労しましたね。でも、ひとつの仕事をやり遂げるたびに、技術も増えるし、お客さんとの信頼関係も深まっていくのがわかって。気づいたら今に至る、って感じです。
司会(木村専務)
菅河くんはどうですか?
菅河さん
僕はここが初めての就職なんです。面接の時に社長から、レントリーの仕事は「これだけやってればいいよ」っていうものじゃないと聞いて。修理も、営業も、配達も、やることはキリがないくらいあるって。正直、最初はアタッチメントの知識もゼロだったから不安だったんですけど、逆に「何も知らないところから始めるって、やりがいがあるんじゃないか?」と思って、入社を決めました。
働き始めて今年で4年目になります。最初はできることが少なかったけど、少しずつ任せてもらえる仕事が増えてきて。でも、年数が経つほど奥が深くて難しさも感じます。だから、今は先輩たちに引っ張ってもらってるけど、いずれ後輩が入ってきたら、今度は僕が引っ張っていけるようになりたいなと思ってます。
司会(木村専務)
じゃあ次は奥村さん。よろしくお願いします!
奥村さん
色んな仕事を経験してきましたが、元々重機や機械が好きだったこともあって、アタッチメントの勉強をしたいなと思って入社しました。まだまだ勉強中なんですけど、自分にとって何が大切かとか、そういうことを考えながら日々仕事してます。もっともっと知識を増やしていきたいですね。
司会(木村専務)
木村所長は?
木村所長
僕は正直、社長の息子っていうのが一番の理由です。笑 でも元々、重機や機械を触るのが好きだったので、この仕事を選びました。最初は重機を触るのがメインだと思ってたんですけど、ホースの修理とかがあるなんて知らなくて…。
お客さんにしょっちゅう怒られてましたね。「なにくそ!」って思ってやってました。裏では缶コーヒー投げつけたいって思ってたけど。笑 でも、だんだん慣れてくると、最後に「ありがとう」ってコーヒーをくれたりして、やりがいを感じるようになりました。働き始めて9年目になりますが、今は月の売上とかも気にするようになってきて。仕入れがいくらで、利益がこれくらいで、とか、営業や経営的な視点で考えるのも結構面白いです。
司会(木村専務)
儲かってますか?
木村所長
儲かってしょうがないんで!
司会(木村専務)
素晴らしい!笑
木村所長
もっと上がるように頑張ります!
司会(木村専務)
最後に僕なんですが、経理の仕事をしていた前職で、会社の状況が思わしくなくて。親に相談したら「それならうちに来ないか?」と誘われたのがきっかけでした。工具ひとつ知らない状態からこの世界に入ったんです。
働き始めて感じたのは、大人になってから改めて重機を触る楽しさですね。なかなか目にする機会のない仕事だし、アタッチメントを知ってる人も少ない。友達に「アタッチメントを貸す仕事」って言っても「それ何?」ってなるくらい認知度は低い。でも、だからこそ知らなかったことを知る楽しさがあるし、普段は入れないような現場に行けるのも貴重な経験です。そういう楽しさが、なかなか伝わらないのがもどかしいですね。

仕事のやりがいと、成長を実感した瞬間

司会(木村専務)
社長は仕事のやりがい、どんなところに感じますか?
木村社長
そうやな、自分が関わった建物が建ったり、道路ができたりすると、自分が作ったみたいな感覚になれる。
それが楽しいよね。
司会(木村専務)
まさにそれですよね!
この前、北陸新幹線の工事に携わってたんですけど、完成した時、「ああ、あの現場に入ってたな」って。
菅河さん
そうっすね。それもやりがいのひとつかなって思います。社長、今目が輝いてましたよ。笑
僕は、やっぱりこの仕事をしてないと絶対に行けない場所に行けること。京都で高速道路のトンネルの途中を見せてもらったんですけど、普段は完成したところしか通らないから、「こういう風に作られてるんやな」って。
そういうのを見ると、この仕事の大切さを感じます。作ってる人たちだけじゃなくて、僕たちのアタッチメントがあるからこそ、その工事が進んでるんだなって思えますね。
司会(木村専務)
素晴らしい。みんな成長してますよね。
普段は照れて言わないと思うんですけど、この人成長したな、って思うことってありますか?
山中所長
うーん、そうですね...。
奥村さん、成長しましたね。後輩じゃないけど。笑
奥村さん
具体的なコメントは...。
木村所長は、彦根の所長になってから売上もすごいし、機転も利く。お客さんからも慕われてるなって思います。
木村所長
照れますね。笑
司会(木村専務)
最初はボロクソに怒られてたのに、今ではこんなに可愛がられてるんですから。本当に成長したと思います。
僕からしたら、山中さんが一番。だって僕らの中で一番長いんですから。僕が入社した頃から、運転とかも本当に上手くなったなって言われます。笑
木村所長
運転から上手くなったんすね。笑
司会(木村専務)
社長はみんなの成長についてどう思いますか?
木村社長
うーん、これからやと思うな。所長クラスになると、ある程度できるようになるやろ。そこからどんだけ成長できるか。
それがこれからの会社の成長につながると思う。若い子も年配の人も、それぞれのいいところを活かして頑張ってほしい。

レントリー滋賀「らしさ」って?

司会(木村専務)
じゃあ次、この会社の「らしさ」って、どんなところだと思いますか?
木村専務
難しいテーマですね。
でも、会社としては、お客さんに対して真面目で実直なところかな。お客さんの立場に立って、要望にちゃんと応えようとする姿勢。
それが一番の「らしさ」じゃないかと思うんです。
メンバー一同
確かに。真面目なところがらしさですよね。
司会(木村専務)
菅河くんから見た「らしさ」は?
菅河さん
友達の会社の休憩時間の話を聞くと、だらだら喋りながら仕事してたりするらしいんですけど、ここは休憩時間は休憩、チャイムが鳴ったらすぐ仕事に切り替える。特に山中所長の姿を見てると、その切り替えの早さはすごいなって。仕事に対する取り組み方は「らしさ」だと思います。
山中所長
その「真面目さ」って、そういうことだよね。切り替え。
木村所長
うちの「らしさ」は、常にお客さんあっての商売なので、お客さんの要望に全力で応えるところです。レンタル機で何かトラブルが起きた時も、すぐに駆けつけて対応します。お客さんを待たせない。
奥村さん
待たせないですね。
木村社長
待たせない、止めない。それがうちのメインです。
末端の企業だからこそ、できるだけお客さんの役に立ちたい。頼まれたことには全力で応える。
新しい商品でも、その先を見て、とにかく現場を止めない、逆に動かしてあげる。それが末端の僕らの役割だと思います。
菅河さん
それって昔からずっと変わらないんですか?
山中所長
昔から。ルールは変わってない。
昔は物が少なかったけど、それでも次の日にはできるようにしてたから。
メンバー一同
それが僕たちの「らしさ」かもしれないですね!
木村社長
これがうちの「らしさ」です。常にお客さんに向いて仕事をしている。古いアタッチメントでも使えるように修理するのも、すべてはお客さんに向いているから。
司会(木村専務)
仕事以外の「らしさ」は?
こうやって、ざっくばらんに喋れるところかな。大きな会社だと、部長がいたらピリッとした空気になりますけど、うちはそういうピリピリ感もないし。
木村社長
みんなで助け合う。
司会(木村専務)
人数が少ないからこそ、みんなの顔が見える。中小企業らしさが出てるんじゃないかなと思います。
菅河さん
あとはゴルフとかバーベキューとか、コロナが落ち着いてからは結構やってますね。
普段はあまり会わないですけど、電話で1時間くらい仕事以外の話したり。笑
メンバー
もう付き合ってるレベルだね。笑
メンバー複数
すごい相談しやすいですよね。

これからの目標・展望

司会(木村専務)
では最後に、これから挑戦したいことや、会社の未来について語っていきましょう。
菅河さん
修理全般の技術を僕も受け継いでいかないといけないと思ってます。そして、後輩たちも含めて、みんなで修理に対応できる体制を作りたい。
そうやって個人の力を上げながら、会社全体の質を高めていきたいです。
山中所長
そうですね。この業界はこれから年配の方が減って、技術の継承が課題になってくる。
でも需要は絶対にあるので、みんなにどんどん技術を引き継いで、誰でもできるようになれば、一人ひとりの負担も減るし、いい会社になると思います。
司会(木村専務)
一人じゃなくて、みんなでやるのが一番ですよね。
菅河さん
あとは、やっぱり「レントリーがないと仕事が回らない」って、お客さんに思ってもらえる会社にしていきたいです。
木村所長
そうですね。この滋賀とか、この近辺で、「うちじゃないと任せられない」って思ってもらいたい。
木村社長
そのためには、技術が大事。
技術がないとお客さんの要望に応えられない。
口で言うのは簡単だけど、行動が伴わないと。
自分がどう行動していくかが重要。
奥村さん
その通りですね。社長のおっしゃることは正しい。笑
司会(木村専務)
お客さんに「これどうしたらいいかな?」って相談してもらえるような人付き合いも大事ですよね。
そのためにも技術が必要だし。
木村所長
頼りにされたいからね。技術と、あとは...資格も大事ですね。若いうちに取っておかないと。
木村社長
短期の目標も大事やけど、長期的な目標も持ってほしい。
もっと会社を大きくするとか、ビルにするとか、そういう大きな夢があって、そこに向かってどうしていくかを考えるのが大事。
司会(木村専務)
そう!僕が考えているのは、今はみんなが全部の作業をしているけど、将来的に部署ごとに分けて、それぞれの専門家を育てること。アタッチメント専門の部署、ホース修理専門の部署みたいに。そうやって専門知識を深めて、会社をどんどん大きくしていきたい。
メンバー一同
(拍手)さすが!
司会(木村専務)
今はまだ人が少ないから、みんなに頑張ってもらってるけど、少しずつ環境を整えて、人を増やして、僕らが目指す未来を実現していきたいですね。
木村所長
それ言いたかったんですね!笑
木村専務
ですね。笑
木村社長
骨組みはもうできてる。それをきちんとした形にしていくのが、これからの僕たちの仕事や。
一同
ありがとうございました!